
みなさんこんにちは。神野優作です。
今回は耳コピについてお話しましょう。
耳コピとは一体何か?
これは、楽曲を、譜面を使わずに自分の耳のみで音を拾う作業のことです。
そんなの絶対音感がある一握りの才能のある人にしかできない芸当じゃないの?と思う人もいるでしょう。
そんなことはありません。
耳コピは誰にでもできる芸当です。
実際、僕も絶対音感を持っていませんが、今までに百数十曲の耳コピをして弾いてきました。
着メロの仕事をしていた時も、渡されるのは音源のみでしたが、ちゃんと耳で音を拾ってデータを作ってました。
(たまに師匠に間違いを指摘されていましたが・・・)
耳コピに必要なのは才能ではなく「経験と慣れ」です。
生まれつき持っている、世の中の全ての音を耳と頭の中のみで音階で聞き分けることのできる才能を「絶対音感」といいます。
それに対し、ピアノなど、実際に鳴らした音を頼りに聞き比べながらその音程を聞き分けられる才能を「相対音感」といいます。
絶対音感は訓練して身に付くものではありませんが、相対音感は訓練次第で誰でも身に付くものです。
耳コピを繰り返していけば、自然と相対音感は身に付いてきます。
耳コピは全ての音を自分の耳で一から採っていく作業なので、「このコードの時はこういう音使いをすればいいんだ」ということがだんだん分かってきます。
こうすることにより、フレーズを自分のモノにしやすくなります。
これはただ譜面を追っているだけでは身に付かないことです。
また、耳コピができるようになれば、市販スコアのない曲も自在に弾けるようになるし、楽譜を買うお金も浮きます。
いいことづくしですね。
そもそもバンドスコアって高いですよね?
3000円~5000円するようなものもあります。
楽譜にそんなお金を使うなら、そのお金でもう1枚CDを買った方が何倍も得だし勉強にもなるというものです。
ぜひ耳コピができるようになりましょう。
最初は苦労すると思います。
1曲コピーするのに何時間も何日もかかるかもしれません。
でもそのうち慣れがその時間を短縮してくれるはずです。
さあ、あなたも耳コピを始めましょう。
具体的な耳コピ方法はまた次回のブログで!
みなさんこんにちは。神野優作です。
さて、前回は自分が心から愛せるアーティストの心から愛せる1曲を決めて弾いてみようというお話でしたね。
ではどのように弾けばいいのか?
方法は2通りあります。
「市販のスコアを買って練習する」か「耳コピする」かです。
今回はそのスコアで練習することについて書きたいと思います。
書店や楽器屋に行けば、よほどマニアックな曲でない限り、だいたいの曲のスコアを手に入れることができます。
全パートの演奏が書かれている「バンドスコア」というやつですね。
ピアノ弾き語りやピアノソロをやりたいという人には、「ピアノスコア(+歌パート入り)」もあります。
キーボードを始めたばかりの頃は、こういったスコアを買って練習するのも良いでしょう。
ただし、勘違いしないでほしいのは、スコアはあくまでも「ヒント」であり、「解答」ではない、「正解」ではないということです。
以前、クラシックは譜面に正解が書かれている音楽だという話をしました。
それは、偉大な作曲家が何年もかけて書き上げた物を、寸分違わず伝えてきた伝統あるものです。
その通りに弾けばそれが「正解」です。
しかしロックやポップスのスコアは違います。
これらは、音源を聴いて譜面に起こすことを仕事にしている人達が作っている物です。
僕も着メロの仕事をしたことがあるので経験がありますが、渡されるのは一般に出回っているCD音源のみです。
それを、耳を頼りに譜面に起こしていくのです。
それはつまり、どういうことかというと、譜面に起こす人によってその曲の解釈の仕方が変わってくるということです。
これは初心者の方には少し難しい話になるかもしれませんが、例えば、ラ、ド、ミ、ソという和音があった時、ある人は「Aマイナーセブン」と解釈するかもしれないし、ある人は「CオンA」と解釈するかもしれないし、ある人は「Cシックス(サーティーンス)」と解釈するかもしれません。
これぐらいならまだしも、聞き取りにくいフレーズなどは、その前後の流れやコードなどからみて、「たぶんこうだろうな」と予測して譜面に起こしていることもよくあります。
耳コピしたら「全然違うじゃん!」というのもたまにあります。
だから市販のスコアは、その曲を弾くためのガイドにするにはいいですが、それに頼りすぎるのはよくないことです。
そもそも、前にこのブログで言ったでしょう?
ロックやポップスは「正解のない音楽」だと。
スコアをガイドにしつつ自分の弾きやすいように変えてしまえばいいんです。
「スコアにはこう書いてあるけど、音源はこうなってない」とか、「こう弾いた方がかっこいいと思う」というのは、全然OKです。
それが自分のオリジナリティに繋がっていくのです。
それともう一つ、譜面を頼りに曲を弾いている限り、そのコードやフレーズは絶対に自分の引き出しにはなりません。
譜面を読む訓練にはなりますが、それはただ音符を追っているだけで、自分のモノにしたとは言えないのです。
では自分のモノにするにはどうすればいいのか?
それがもう一つの方法、「耳コピ」です。
それはまた次回に。
キーボードファンのみなさん、今更ですがあけましておめでとうございます!神野優作です。
今年もこのブログで「鍵盤楽器は難解」という敷居をどんどん崩していって鍵盤楽器に興味を持って頂ければと思っています。
さて、前回は色んな音楽をコピーして引き出しを作りましょうというお話でしたが、では何から始めれば良いいの?となりますよね。
まずは、自分が研究したいと思うアーティストを一人決めてください。
あなたが一番尊敬するアーティストです。
あなたに興味を持たせ、あなたに鍵盤を始めようかなと思わせたアーティストが必ずいるはずですね。
別にそれが特定のキーボードプレイヤーでなくても構いません。
例えば、ビートルズやローリングストーンズにはメンバーにキーボードプレイヤーがいませんが、キーボードの音が入った曲はたくさんあります。
椎名林檎のキーボードがかっこいい、大塚愛のピアノが可愛い、そういうのでも可。
突き詰めていけば「そのレコーディングをしたサポートキーボーディスト」ということになるのですが、現時点ではそこまで掘り下げなくても構いません。
とりあえずあなたが心から愛せる「アーティスト」を一人決めるのです。
そして、まずはそのアーティストの作品の中で、一番自分が弾いてみたいと思える曲を1曲決めてください。
あ、すいません、いくらストーンズが好きでも、「ジャンピングジャックフラッシュ」は止めましょう。
いくら大塚愛が可愛くても「Happy Days」は止めてください。
キーボードが入っていませんから。
後々、みなさんがある程度弾けるようになってからキーボード以外の楽器のフレーズを盗むのはアリなんですが、現時点ではキーボードの入っている曲にしましょう。
決めましたか?
じゃあまずは、その曲を弾いてみましょう!
・・・どうやって?
それはまた次回のブログで!!
みなさんこんにちは。神野優作です。
世の中の音楽は、大きく2つに分けることができます。
クラシックとポップスです。
(ここでは便宜的にクラシック以外のロック、ジャズ、ソウル、ファンク、ラテンなどすべて総称してポップスと呼ぶことにします)
クラシックは伝統を受け継ぐ音楽だということは前回述べました。
基本的に勝手なアレンジは許されません。
譜面に書いてある事を忠実に再現するのがクラシックです。
いってみれば、正解がそこに書いてある、正解のある音楽だといえます。
ではポップスはどうでしょうか。
一般のポップスで使われる譜面は、クラシックの譜面のようにオタマジャクシや記号がびっしり書かれてあるものではありません。
コードと、譜割り(曲の進行)と、あとはせいぜい決まったメロディやリフ、キメぐらいです。
あとはこれを元に自由に弾いてください、となります。
ずっとクラシックしかやって来なかった人は、その情報量の少なさに驚くでしょう。
「なんも書いてないじゃん・・・」
つまり最低限の制約の中で自由に弾くのがポップスの世界です。
そこに基本的には正解はありません。
プレイヤーそれぞれの個性が求められます。
絶えず変化と前進が求められる音楽、それがポップスです。
難しいですか?
でもよく考えてみてください。
制約が少ない、正解がない、ということは、言い換えれば「なんでもアリ」ということです。
僕は基本的に音楽は、というか芸術全般そうですが、「カッコよければそれでいい」と思っています。
それがどんなにセオリー(理論)から外れたことであっても、心を揺さぶられるものがあればそれでいいと思っています。
当然テクニック云々なんて二の次です。
だからあなたの思うがまま弾けばいいのです。
でもさ、自由に弾いていいっていうけど、何も思い浮かばないしどう弾いていいかわかんないんだけど!
と思うでしょう。
それは当然です。
だってまだあなたの引き出しの中には何も入ってないのですから。
少しずつでいいんです。
その引き出しの中に色んなフレーズやアイデアを溜め込んでいくのです。
そうして、だんだん色んな引き出しを開けられるようにして、色んなフレーズやアイデアをその場に応じて取り出せるようにしていきましょう。
そうすればどんな曲にも自分なりに対応できるようになります。
そのためには色んな音楽を聴く事です。
まずは自分の興味のある分野を追究してかまいませんが、自分が知らない音楽にも積極的に手を出していきましょう。
世の中には素晴らしい音楽がたくさんあります。
そしてそれと出会えるかどうかはあなた次第です。
そして「このフレーズかっこいい!」と思ったら、それがどうなってるかとことん研究してみましょう。
リズムはどうなってるか。音階は?タイミングは?音色は?
そうやって時間がかかってもひとつひとつ研究していけば、必ずそれはあなたの引き出しの中に溜まっていきます。
まずは色んな音楽をコピーしまくりましょう。
「芸術は模倣から始まる」
みなさんこんにちは。神野優作です。
さて、前回は鍵盤は敷居の高い楽器ではないというお話をしましたが、ではなぜこうも敷居が高く難解なイメージを持たれるようになってしまったのでしょうか。
それはズバリ、現代のピアノ教室の教育が諸悪の根源(沢尻エリカ風)だと僕は思います。
巷にはたくさんのピアノ教室があると思いますが、そのほとんどのピアノ講師が音大出身でクラシックの教育を受けた人達です。
クラシックという音楽は、伝統を受け継ぐ音楽です。
先代の偉大な音楽家達が残した曲達を、その作曲家が意図する通りに譜面に書かれてあることを忠実に再現する、それがクラシックという音楽の本質です。
基本的に譜面にないことをやるのは許されません。
語弊のないように言っておきますが、僕はクラシックを否定しているわけではありませんし、クラシックとポップスはどっちが上だという話をしているわけでもありません。
先代の音楽家に敬意を表してのことだと思います。
それは素晴らしいことではあります。
しかし、残念ながらピアノを習う人の多くは最初からそれを理解して習い始めるわけではありません。
小さい子ならなおさらそうです。
なのに、そんな人達に向けてやれバイエルだ、やれツェルニーだ、と型にはまった教え方をする。
クラシックのそのあまりにもの制約の多さゆえ、「こう弾け、ああ弾け、こうは弾くな」とたくさんの指示をされる。
そしてその指示どおりできないと怒る(偏見かもしれないですがピアノ教室の先生ってヒステリックな人多くないですか?)。
こうして最初は「わぁ〜ピアノだ〜!」と目をキラキラさせていた生徒達も、うんざりして辞めていく。
これの長年の繰り返し(しかもその教育方針を改めようともしない!)により、鍵盤楽器は今の悪名を手に入れたわけです。
そもそも、どうしてピアノを習おうとして入ってくる人達にみんなクラシックを教える必要があるんでしょうか。
クラシックが好きで、弾きたくて習うならいいです。
でも人によってはロックがしっくりくるかもしれないし、ジャズが心地いいかもしれないし、ファンクやソウルに揺さぶられるかもしれない。
その生徒がどんな音楽に興味があるかを見抜き、その人の個性を伸ばせる方向に導く。これが本当の教育ではないでしょうか。
生徒が十人十色なら、その個性やスタイルも十人十色です。
僕の鍵盤スクールにはバイエルもツェルニーも必要ありません。
あなたのスタイルを大事にします。
そもそも、今ポピュラーミュージックシーンの第一線で活躍しているバンドマン達が、みんなそんなクラシックの教育を受けてると思いますか?
たいていみんな、好きになったアーティストがいて、感動した曲があって、それを弾きたいと思い、ギターやベース、ドラムを手にしてバンドスコアを買い、ひたすら弾きまくって今の地位を築いていると思います。
鍵盤楽器だけ、「はい、ではバイエルのなにがしから」ということはありません。
ギターやベース、ドラムと一緒です。
さあ、あなたの好きなミュージシャンは誰ですか?
弾きたい曲はなんですか?
それを今から弾いてみましょう。
